この記事では,マツダが開発し時期MAZDA3(アクセラ)に搭載される
SKYACTIV X
についてまとめましたよ
「SKYACTIV Xってなんやねん」
って方に簡単に説明すると
ガソリンとディーゼルのいいとこ取り
ってことになります
なぜそんな夢のようなエンジンが完成したのがわかりませんよね?
その疑問を解決するのがこの記事です
この記事を読めば,SKYACTIV Xについて理解できますよ!
SKYACTIV Xは何が凄いのか
SKYACTIV Xの凄いところは
ガソリンエンジンとディーゼルエンジンのいいとこ取りをした
ということです
まずはこれを見てくれ
「ぼくがかんがえたさいきょうのエンジン」
みたいになっていますが,これがマツダの技術力です(驚嘆)
あらゆる自動車メーカーが追い求め諦めていった
ガソリンの圧縮着火
という夢の技術を世界で初めて実用化したのです。しびれますね
公式動画からスクショでお借りして見ていきましょう
SKYACTIV Xの目玉は燃費向上と性能向上
まずはSKYACTIV Xじゃない燃焼方式の解説
SKYACTIV Xの前に,ガソリンエンジンとディーゼルエンジンの説明です
△ガソリンエンジンは火花点火,ディーゼルエンジンは圧縮着火です
ガソリンエンジンとディーゼルエンジンはそもそもの燃焼方式が違うので,
「軽自動車だから軽油を入れました!」
みたいなことをするとエンジンがぶっ壊れるわけですね
ガソリンエンジンの燃焼方式
△ガソリンエンジンの火花点火は,ガソリンと空気の混合気を火花で着火します
△すると火花を起点に炎が広がり,ゆるやかに燃焼します
燃え広がるってやつですね
ディーゼルエンジンの燃焼方式
△ディーゼルエンジンは,圧縮して高温になった空気に直接燃料を噴射します
空気を圧縮して,軽油を吹きかけるんです
△すると燃料を高温の空気が混ざり,同時多発的に急速に燃焼します
爆発するようなイメージです
ガソリンエンジンとディーゼルエンジンの燃焼方式まとめ
△ガソリンエンジンは火花点火,ディーゼルエンジンは圧縮着火です
△ガソリンエンジンとディーゼルエンジンの特徴をあわせ持つマツダ独自の新しい燃焼方式
△それがSKYACTIV Xだッ!
正確に言うと,SKYACTIV Xはシャシーなど車のパーツ全体を含めた総称ですので,ここでは
SPCCI(SPARK CONTROLLED COMPRESSION IGNITION),火花制御圧縮着火
が正しい呼び名です
SKYACTIV X,SPCCIはいいとこどり
△SKYACTIV X,SPCCI(火花制御式圧縮着火)のメカニズムを解説していきます
△ガソリンエンジンと同じく,SKYACTIV X,SPCCI(火花制御式圧縮着火)でもスパークプラグで火炎球を作ります
火炎球って必殺技っぽくてカッコイイよね
△SKYACTIV X,SPCCI(火花制御式圧縮着火)ではガソリンの混合気を圧縮着火するため,ガソリンエンジンのようなゆるやかな燃焼ではなく,ディーゼルエンジンのような同時多発的な素早い燃焼が可能です
△火花点火より,圧縮着火のほうがより力強く長い時間,ピストンを押し下げられます
火花点火は燃え広がりながらピストンを押し下げるのに対し,圧縮着火は一瞬で燃え,その圧縮されたパワーでピストンを押し下げるためです
「ディーゼルエンジンはトルクがある」と言われる所以はこれです
2枚めの写真を見て
「通常のガソリンエンジンも圧縮して火炎球で着火してんじゃん何が違うの?」
と思いますよね?ではSKYACTIV X,SPCCI(火花制御式圧縮着火)のメカニズムを見ていきましょう
SKYACTIV X,SPCCI(火花制御式圧縮着火)のメカニズム
SKYACTIV X,SPCCI(火花制御式圧縮着火)のメカニズムがこちら
△なんかいまいちニュースになりませんが…ガソリンエンジンの発明以降,世界中の自動車メーカーが挑戦し続け挫折していった
圧縮着火できるガソリンエンジンの実用化
という前人未到の偉業をマツダは達成したんですよ!
△既存のガソリンエンジンよりも燃料の薄い混合気を圧縮します
これこそが燃費向上の理由です
△スパークプラグで膨張火炎球を作ることで筒内の混合気をさらに圧縮します
外気温・高度・走行状況…何千万通りもある環境にベストなタイミングで膨張火炎球を作る,それがSKYACTIV X,SPCCI(火花制御式圧縮着火)のキモです
△膨張火炎球により圧縮された混合気が急速かつ同時多発的に燃焼します
燃料の薄いガソリン混合気をゴリゴリに圧縮し,スパークプラグの膨張火炎球で燃焼させます
圧縮し,燃焼するんですね
△これが圧縮着火による高い効率の燃焼のメカニズムです
△SKYACTIV X,SPCCI(火花制御式圧縮着火)により,走りと環境性能を妥協なく両立し,走る歓びを叶えます
「ガソリンを高圧縮して着火するだけならどのメーカーにも出来るのでは?」
と思いますが,普通に圧縮比を上げるとノッキングという異常燃焼が起こり,馬力が出なくなるばかりか最悪エンジンが壊れます
圧縮比を上げつつその問題を解決したのがSKYACTIV X,SPCCI(火花制御式圧縮着火)なのです
SKYACTIV X,SPCCIまとめ
SKYACTIV X,SPCCI(火花制御式圧縮着火)をまとめると
△SKYACTIV X,SPCCI(SPARK CONTROLLED COMPRESSION IGNITION),火花制御圧縮着火は
- 圧縮着火による高効率の燃焼によって,優れた環境性能と出力・動力性能を妥協なく両立
- 究極の燃焼を目指し,ガソリンエンジンで圧縮着火を制御する技術の実用化に初めてめどをつけた
- 火花点火を圧縮着火のシームレスな切り替えを実現し,圧縮着火の成立範囲を大幅に拡大
△SKYACTIV X,SPCCI(火花制御式圧縮着火)はガソリンエンジンとディーゼルエンジンのいいとこどりなのです
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